Copyright ©

About

 

DEMO lab. = ワークショップ+シンポジウム 


DEMO Lab.では、”まち”で撮影された素材をもとに、都市の長所や課題について話し合い、映像作品をつくるというワークショップに取り組んでいます。このワークショップの主な役割は、高校生と大学生に自分のやり方で都市と向き合う視点(力)を培ってもらうということです。一方的に都市に従わせられるのではなく、都市と自分が絡み合っていくような方法を編み出していくことの体験は、今後彼らが生きていくうえで大きな強みになります。シンポジウムでは、ワークショップでは語りきれないでこぼれ落ちてしまう価値ある話をワークショップ参加の可否に限らず、多くの方々に届けられればと思っています。

 

ワークショップとシンポジウム


建築は、映画に恋い焦がれているけれど、いつまでたっても映画に振り向いてもらえない。映画は建築に色目を使うそぶりはみせているけれど、それが本気なのかどうか疑わしい。また教育は教育で建築と映画をいかに巧妙に利用するか目配せをしているが、うまいアイディアが浮かんだためしがない。DEMO Lab.のワークショップでは、お互いに相容れない建築、映画、教育という3つのカテゴリーが、なぜかすんなりと自分の役割にぴったりと収まりながら、お互いがとてもよい関係を築き上げています。それがどうしてなのかは、うすうすわかっているのですが、なかなかうまく説明することができません。そこでそのことをもっとはっきりさせるために、話し合いの場(シンポジウム)を設けることを思い立ちました。人も3つのカテゴリーも違う者同士が関係し合うことによって、それぞれのものの中に新しい指標が現れるような刺激的な場を待ち望んでいす。

映像による都市や建築の表現


都市や建築をダイアグラム(図面や模型)で構想する手続きは、鳥瞰的視線を獲得する道筋であった。ところで都市の中で映像を収集する時間が鳥瞰的視線を免れられることでありえるかどうかは保留にしておくにしても、我々が空間に埋没することを許し、それを知覚体験する機会を与えてくれる。建築家的視線 (鳥瞰的立ち位置)と建築家的視線(空間に没入する時間)の往復が都市や建築を考える上で大切なことであることを前提とすば、空間と自分との向き合い方を学ぶ後者の視線を獲得することは早急の要請であろう。すなわち優先されるべき事柄である。ダイアグラムでは表現しきれずに抜け落ちてしまう都市や建築というものを、映像により表現することを試みる。

Member

 

小野淳(建築家、浜松都市建築映像研究所代表)